安部のバスケ部編 #1 「無限チェイス」
みなさん、ご機嫌よう。
期待を背負う男、安部です。
さてさて、巷は新型コロナウィルスの話で持ちきりですが、
こんなときだからこそ安部のブログはいつも通りマイペースにお届けしたいと思います。
今回は息抜きも兼ねてバスケ部編をお送りできればと思います。
みなさんも身に覚えがあると思う。
急に厳しくなる顧問、普段は優しいOBが鬼軍曹と化す…
そして、なぜかそのとき限定で行われる地獄の練習メニューの存在…
そう、夏合宿である。
本日は高校2年生で体験した摩訶不思議な夏合宿を少し覗いてみよう。
合宿3日目の朝の目覚めほど憂鬱なものはない。
今日はきっとあれがくる…
合宿名物「インターバル」
インターバルとは本来、休憩時間という意味なのだが、もちろんその意味ではない。
2人で横に並び列を作りコートをジョグ。
↓こんな感じ
◯◯
◯◯
◯◯
◯◯
◯◯
ボス(顧問)の笛の合図とともに一番後ろに並んでいる2人がコートを全力疾走。
1周した後、列の先頭に並ぶ。
まぁそれだけと言えばそれだけなのだが、これが平気で2時間続く。
足がつるなんてのは当たり前、それでも走り続けるしかない。
そして2時間も走り続けると人間不思議なもので、なぜか涙が流れてくる。
そんな地獄のメニューなのだが、今でも忘れない…高校2年夏のインターバルのことは。
その日はOB戦に負け、ボスの機嫌も最高潮に悪い中、
「並べ。」
ボスの一言でインターバルの幕が開けた。
ピッ!
タッタッタッタッ・・・
ピッ!
タッタッタッタッ・・・
例年より笛に気合が入っている、そう感じた。
ピッ!
タッタッ・・・
ピッ!
タッタッ・・・
ボスのボルテージの上昇を表すかのように笛の頻度が増えていく。
ピッ!
タッ・・・
ピッ!
タッ・・・
そして、遂に訪れる。
ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!ピッ!・・・
列がなくなった。
全員、全力疾走。
終わりの見えないエンドレスランの・・・始まりだ。
みんなの想いは分かる。
このまま走り続けたら死ぬ。
きっとボスも勢い余っただけだろう。
いやでももしこれが勢いでなく意図的なものだったとしたら…
立ち止まった瞬間、そこに待っているのは間違いなく死。
誰が逝くか。誰を逝かせるか。
そんな醜い思考が頭をめぐる中、終わりは唐突に訪れる。
正解は単純だったのだ。
ボスの視線から外れた瞬間に止まればいい。
そうすれば誰が止まったかはバレずにみんなを救える。
そう考えた後輩が行動に移すまでは早かった。
完璧なタイミングでジョグに入る。
待ってましたと言わんばかりに全員が一斉にジョグに入る。
そして、過ちに気づく。
自分が出来上がった列の最後尾にいることに。
その後、ボスに呼び出された彼を全員が敬意をもって見送ったのだった。
はい!ということで安部バスケ部編の第1弾ということでお楽しみいただけたでしょうか。
バスケ部では様々な理不尽と戦った歴史があるので、これもシリーズでお届けしたいと思います。
最後になりますが、みなさん色々と大変なことになっておりますが体調にはくれぐれもお気を付けください。
それではまた来週お会いしましょう!