UTUWAのブログ

笑いとふざけと、時々、まじめ。

安部の幼少期 #3 「もののけと人間」

みなさん、ご機嫌よう。

野生児を目指す男、安部です。

 

さて、しばらくぶりの更新となりましたが、今回で安部の幼少期最終章になります。

野生児を目指すことになった安部少年は果たしてどのような成長を遂げるのでしょうか…

 

 

 

 

 

「うーん…」

 

安部少年は悩んでいた。

野生児になると宣言したものの、
具体的に何をすればいいのか皆目見当もつかなかったからだ。

 

 

「野生児と言えば、まずは狩りかな?それから野菜も育てないとだし…」

 

 

とはいえ、そんな力も知識もあるわけなく…

 

 

「とりあえず、その辺にあるもの片っ端から食ってみるか!
野生児たるもの何もない状況でも生き延びなきゃね!」

 

 

ということで何でもかんでも口に運ぶようになるのである。

 

 

 

 

 

まずは手始めに、学校の校庭になっていたキイチゴっぽい何かをパクッ…

 

 

 

「酸っぱいけど意外とイケんなこれ」

あれは本当にキイチゴだったのだろうか…

 

 

 

 

 

道端を歩く蟻を見てパクッ…

 

 

 

「すっぱ!!!」

のちに、黒くて大きい奴が酸っぱくて、茶色っぽい奴は甘いということを経験で知る。

 

 

 

 

 

近所の家になっているビワを塀をよじ登ってパクッ…

 

 

 

「コラーーー!!!!!」

しこたま怒られた。

 

 

 

 

 

近くの川でゲットしたザリガニを解体してパクッ…

 

 

 

「オロロロロロ…」

臭すぎて吐いた。

 

 

 

 

 

さて、そんなこんなで順調に野生児道を突き進んでいるように見えた安部少年ですが、
実はどうしても足りないものがあった。それは、

 

 

野生動物との戦闘

 

 

である。

 

 

当時、喧嘩を始めれば校庭に特設リング(生徒が周りを囲って四角くなり、ベランダにも観客がいた)
が設営され、全校生徒の野次が飛び交う中、殴り合いの喧嘩を繰り広げていた安部少年にとって、

野生児=農作業のできる百獣の王だった。

 

 

 

奇しくもそこは大自然溢れる大分県別府市

道を歩けば相手には困らなかった。

 

 

 

なめらかな肢体をもつ妖艶な踊り子…

そのつぶらな瞳には何が映る…

蛇!

 

 

闇夜を切り裂くバッドガイ…

音なき音に耳を傾け、君はいま何を想う…

蝙蝠!

 

 

一人泣いては二人泣き、無限ループの演奏者…

伝えたいこの想いをビブラートに乗せて…

蛙!

 

 

 

と、様々な野生動物に囲まれていたものの、
根がチキンな安部少年は敵を前にして地団駄を踏んでいた…

 

 

「人間相手なら勝てるのに!」

 

 

いつしか野生動物への想いは闘争心から嫉妬へ、嫉妬から憎悪へと変わりつつあった。

 

 

 

 

 

そんな様子を見かねた母は安部少年をある映画へと誘う。

 

 

その名も「もののけ姫

 

 

幼き少年の頭でも理解できた。

読んで字のごとく、もののけ姫=野生児であると。

 

 

僕は藁にも縋る思いで行くと言った。

もののけ姫の中に答えがあるはずだ…

野生動物を倒す方法がきっと…きっと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母「どう?もののけ姫のテーマは理解できた?ちょっと難しかったかな?」

 

僕「うん、自然と人間の共生だよね」

 

母「………」

 

小学3年生とは思えない言葉にさすがの母も絶句したそうな…

そして、

 

僕「暴力では何も解決できないんだね…」

 

と。

 

 

 

かくして、安部少年は暴力は何かを守るためにふるうんだと心に決めて、

平和を望む心優しい野生児を目指すのであったが、

 

「我が名はタイスケ!」(←映画のセリフを自分の名前にアレンジした)

 

とみんなの前で披露したところ、大ブーイングを受けたため、

片っ端からぶん殴っていったのはまた別の話…

 

 

 

 

 

はい!ということで、無事安部の幼少期が完結いたしました!いやー長い!笑

ここまで読んでくださった読者の皆様、本当にありがとうございます!

とある保護者様に楽しみにしてますっておっしゃっていただいて、気合を入れ過ぎましたかね。笑

今後も少年期や受験期、青年期、番外編~部活での出来事~などシリーズを始めたいと考えています!

岡本や長坂は何やらまじめなブログを書いておりますが、
安部は変わらず平常運転、ふざけ倒していきますので今後とも宜しくお願いします!